Apple TVチャンネルのパートナー向け要件
Apple TVアプリは、番組、映画、スポーツ、ニュースなどを検索および視聴するさまざまな方法を1つのアプリに集約したもので、iPhone、iPad、Apple TV、Mac、スマートテレビ、ストリーミングデバイスといった複数のプラットフォームに対応しています。視聴者は、Apple TVアプリ内でApple TVチャンネルの登録および視聴ができます。追加のアプリ、アカウント、パスワードは必要ありません。驚くほど高画質かつ高音質のコンテンツをすべて、オンデマンドで視聴できるだけでなく、オンラインとオフラインの両方で楽しむことが可能です。
この記事では、Apple TVチャンネルを始めるにあたり重要となる、提携要件および技術要件を説明します。
提携要件
チャンネルをApple TVアプリに統合するには、以下の要件を遵守してください。
- エピソードコンテンツ(テレビ番組など)や、単独コンテンツ(映画や短編映画など)を提供する
- 自身が提供するアプリで視聴可能なすべての長編コンテンツ、単独コンテンツ、エピソードコンテンツについて十分なメタデータを提供する
- 自身が提供するアプリで視聴可能なコンテンツについて、Appleの仕様に沿ったアートワークを提出する
- 自身が提供するサービスで視聴可能なコンテンツについて、Appleの技術仕様に沿ったビデオ、オーディオ、タイムドテキストのアセットを提供する
登録、作成、デリバリ
サービスをApple TVアプリに統合するにあたり、さまざまな要件が定められています。チャンネルを設定するには、以下の要件を遵守してください。
- ブランド情報およびAppleの仕様に沿ったテレビ局のロゴを提供する
- コンテンツに関する十分なメタデータとアートワークを含むカタログフィードの作成および検証を行う
- アベイラビリティフィードの作成と検証を行う
- ビデオ、オーディオ、タイムドテキストのアセットに関する品質審査を通過する
- コンテンツのアセットパッケージのデリバリを完了する
Appleにブランドを登録したら、自身のメディアで提供するコンテンツデータの統合に向けて、カタログフィードとアベイラビリティフィードの作成および検証を行います。また、アセットを品質審査に提出し、アセットのデリバリも行なってください。その後、Appleによる検証を経て、フィードおよびアセットすべてが要件を満たしていると判断されると、チャンネルが公開されます。
Apple TVチャンネルパートナー向けに定められた追加要件の詳細については、「UMCカタログのデータ要件」および「UMCカタログのアートワーク要件」を参照してください。
Appleは、Apple TVのトレーニングポータルで受講できるコースへの招待をチーム単位で送ります。チームがコースを修了すると、以下に概説されている重要な情報を提供いただくため、フォームを記入する工程があります。フォームを送信すると、Appleテクニカルパートナー担当者によってデータの確認が行われます。
ブランドの登録
ブランドとは、単一の営業組織が提供する一連のビデオオンデマンド(VOD)サービスのことを指します。サブスクリプションVODサービスは、そのサービス内でアクセス権を持つ視聴者のみが再生できるVODコンテンツのカタログを判別します。
ブランドを設定するには、以下の情報を入力してください。
- ブランドの名前
- 配信するテリトリの一覧
- ローカライズ済みのブランド名(該当する場合)
- Appleのアートワーク仕様に沿ったテレビ局のロゴ
フィードの作成
- カタログフィードと呼ばれる「UMCカタログデータインターフェイス仕様 」や、アベイラビリティフィードと呼ばれる「UMCアベイラビリティデータインターフェイス仕様」に準拠します。カタログフィードには、アプリ内で配信されるコンテンツの情報(タイトル、説明、リリース日、アートワークなど)を含めてください。アベイラビリティフィードでは、期間に関する定義や制限を行い、ユーザがカタログフィードのコンテンツにアクセスできるタイミングを指定します。
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XSDファイルをダウンロードし、Media Feed Validatorを使用してXMLの構造を検証します。フィードに、XSDエラーやMedia Feed Validatorのエラーおよび警告が含まれていない状態にしてください。エラーや警告がないことが確認できたら、コンテンツがAppleの品質基準を満たすよう、カタログフィードが「UMCスタンダードおよびスタイルガイド」に準拠していることを必ず確認します。
- 各サービスのアベイラビリティフィードおよびカタログフィードを読み込む際に使用するURLをAppleに提供します。
- Appleが、フィードのXML構造、コンテンツ、メタデータの品質を審査し、Media Feed Validatorによって発見されなかった問題がないか調査します。問題点がある場合は、それらを記載したレポートを返します。
- 「Must Fix」(修正必須)となっている問題点がすべて解決され次第、Appleが「Isolation Mode」(アイソレーションモード)でユニバーサルメディアカタログにフィードを取り込みます。Appleは、このモードを使用することで、既存のメタデータの参照に対するマッピングをシミュレーションし、メタデータの品質を検証することができます。その後、AppleのMetadata Opsチームがこの結果を分析し、発見された問題点を「Must Fix」(修正必須)または「Should Fix」(修正推奨)に分類した形でレポートに記載して返します。
- 「Must Fix」(修正必須)となっている問題点がすべて解決され次第、Appleがユニバーサルメディアカタログにフィードを取り込みます。
アセットパッケージのデリバリ
- エンコーディングハウスのアカウントを設定するために必要な情報を提供します。詳細については、Appleテクニカルパートナー担当者にお問い合わせください。
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Transporterをインストールし、「Transporterユーザガイド」を確認して当ツールを使用するにあたっての要件と手順を確認します。Transporterとは、アセットパッケージの検証およびアップロードに使用するコマンドラインツールです。
- テスト用に、カタログに含まれるコンテンツの範囲を表すような作品を5つ以上用意します。この際、「Apple TVチャンネル用サブスクリプションビデオアセット仕様」で概説されている要件を遵守してください。アセットをデリバリする前には、品質管理チェックを行います。また、metadata.xmlファイルに記載されるカタログIDが、フィードと一致していることを必ず確認してください。
- Transporter経由でテストパッケージをアップロードします。デリバリの手順については、Appleのテクニカルパートナー担当者からお知らせします。
- Appleが、アセットの品質を審査し、「Must Fix」(修正必須)または「Should Fix」(修正推奨)に分類した問題点をレポートに記載して返します。
- 「Must Fix」(修正必須)となっている問題点がすべて解決され次第、お使いのプロバイダアカウントにコンテンツをデリバリできるようになります。